2012年7月29日日曜日

才能と実力

今日は友達が家に来ていて、

ちょっとピアノ弾いたり歌ったりした。

「やっぱ俊揮って才能が溢れてるよね…」

みたいな事を言われた。

昨日は、新しく友達になった人とボウリングに行ったんだけど、その時も、

「金森君って苦手な物ってあるの?」

って言われた。

自分が、様々な面でハイスペックだと思われている事について考えてみる。


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僕が「得意」なものを考えてみると、

「真剣にハマってた物」と「要領だけ押さえにいった物」の2つがある。


ピアノは3歳くらいから、親の影響で教室に通ったのがきっかけで、

気付いたらショパンが大好きな小学生になっていた。

カーネギーホールで演奏したり、結構いい経験もさせてもらった。

これはかなり真剣に取り組んだ成果だと思う。

今ではピアノは全然練習してないけど、

その時に得た音感・読譜力なんかが活きて、

カラオケでは音程は外さないし、たまにハモったりもする。

最近ではジャズが趣味になってるけど、それもピアノが弾けるからこそのもの。


一方で、例えばボウリングなんかは「要領を押さえにいった物」の部類に入る。

高校時代、友達と遊ぶ物で実力が問われる物といえば、ボウリングとカラオケだった。

カラオケは最近の曲さえ知ってれば、ピアノで培った音感でそれなりに歌えたので、

となると、ボウリングが課題だった。

普通、お遊びでやると、スコア100くらいが目安になるんだけど、

なかなか安定して100が超えられない。

だから、恥ずかしい思いをしないために、本屋さんでボウリングの本を立ち読みし、


ウェブで上達法を調べて勉強した。

やってみてビックリだったのは、簡単な「スパット理論」を覚えて、フォームを整えれば、


どんな時でも、Average120くらいは出せる、という事。

今ではたまに遊んでも、130-140くらいはコンスタントに出せる。


コツを抑えれば、どんな事でも比較的カンタンに「中級」程度まで上がれるんだな、

と学んだのはこの時だったかもしれない。


いずれにしても、これらは普通の素人よりは上手いけど、

プロの足元にも及ばない程度の実力しかない。

ピアノなら辛うじて田舎の三流レストランでの演奏くらいならできるかもしれないけど、

全くもって音大生の足元にも及ばないし、

長距離走や囲碁は…って感じですね。

だから、「すごいね~」って言われても、「?」って感じがする事もある。

しかも、仕事の「会計」やら「財務分析」やらも、使い始めて二年目の新人。

あくまで、フツウの非力な日本人です。

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じゃあ、金森君の本質がどこにあるのか、と考えると、

良い点:学ぶスピードが速い、要領を押さえるのが上手い

悪い点:最後のツメが甘い、ザックリで満足する、人に弱みを見せられない

というような感じなんじゃないでしょうか?


自分で言うのも変だけど、

確かに、僕は他の人より「それなりに知ってる事、できる事」が多い気がする。


大学の専門だけじゃなくて、数学、物理、脳科学、経営、法律、政治、哲学はある程度知ってる。

西洋音楽や絵画もそれなりに知ってるし、ワインも詳しい。

海外生活は計7年くらい、訪れた国は25ヶ国。日本語、英語以外に、ドイツ語、フランス語が使える。


その理由の一つが、他の人より好奇心が強いのか、


未知のテーマが出てくるとすぐに調べたくなる事。

暇な時は、本屋さんで色んなジャンルの本のエリアを見て回るのが好きで、

毎週、仕事や専門とは別の本を3-4冊は読んでる。

新しいテーマが出てくると、2-3週間でざっくり掴めてる事が多い。

この前のジャズなんかはいい例。


一方で、何かができない自分を許せない、という自分がいるのも事実。

「実は○○が苦手なんだよねー、てへ」なんてできないタイプ。

基本的に「わー金森君凄いね~!」というのに慣れてるので、

何かが「下手」だったり「知らない」という状態がちょっと怖いのだ。


だから、しっかり仕込んでおく。



どんな分野だって、将棋でいう定跡のような物があって、


ちょっと勉強するだけで、素人から中級レベルに上がれる。

一週間も勉強すれば、将棋はただの素人に負けないでしょう。

ちょっとの努力で覚えられて、すぐ効果の出る、

費用対効果の高い「ミニ知識」なる物は世の中にたくさん存在する、

という事実に気づいてからは、

「下手してカッコ悪いところ見せるんだったら、ちゃんと仕込もう」

っていうクセがついてて、なんでもひと通りやっちゃってる。


それを何回も繰り返していくと、

「楽して、ある程度の知識を身に付ける方法」を探し始めて、要領がよくなる。

一方で、「へー詳しいね~」くらいの知識が身についたら満足しちゃう。

高級なフレンチに行く機会があったとして、

ワインリストを見せられて困惑する前に、ワインについて勉強しとこう、という具合。

だから、ある程度注文の仕方と、楽しみ方が分かればOK。

本当は、ソムリエさんに対して、

「実は、全然分からないんですよねー。どうやって選ぶんですか?教えてください」

って素直に開き直れる人が羨ましく見えたり。


この、短時間で本質を見極めて中級に到達する方法、

っていうのは世界に誇れる、僕の強みだと思ってる。

将来、ビジネス書とか書いたら売れるテーマかな?なんて。笑

GEのFMPってのも似てて、

新しい職場へ行って、何も分からないところからスタートし、

半年でそれなりに理解するところまで到達する、

っていう繰り返しだからね。


一方で、そんな事しなくても、素直な心とコミュニケーション力をもって、

「実は知りません」って言えるのも大事だな、と感じる。


どちらにしても、努力と素直さのバランスで、

新しい世界をどんどん切り開けていけたらいいな、と思う。

2012年7月8日日曜日

分からない事だらけ

昨日、友人と飲んでた時に話したのですが、

ニュースで聞く言葉、普段使う言葉の中でも、

よく考えると知らない事が多い。

という事で、昨日の分については取りあえず調べる事にした。


1. ミネラル

普段使う「ミネラル」という単語には広い意味の「鉱物」と、

狭い意味として栄養としての鉱物に限った物の2種類がある。


広い意味としては、「鉱物」という事になるのだが、

天然に存在する無機質の結晶物の事を指す。

結構曖昧な概念で、

人工結晶や活動中の生物に含まれる物は除くが、琥珀は含まれる、

原則固体でなければいけないが、水銀は例外的に含む、

という具合。


一方、栄養というミネラルの場合は、

健康増進法第31 条第1 項で規定されていて、


亜鉛、カリウム、カルシウム、クロム、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マグネシウム、マンガン、ヨウ素及びリン


の12種類ということになっている。


固体ではないので、鉱物ではなく、「鉱物質」なんて呼ばれる。



さらに厄介なのは、

飲料水で「ミネラルたっぷり」と言う場合のミネラルはMgとCaに限るらしい。


その量で硬度が決まる、というのは有名な話だけど、


アメリカ硬度とドイツ硬度という2つの計算方法があるらしい…





これだけ複雑だと、知らないのもなんか納得してしまう。



2. ヒッグス粒子

これは最近のニュースから。

比較的多くのメディアに載ってるから、調べやすい。

素粒子物理学の標準理論によれば、

粒子には17種類あって、

- 物質を構成する粒子(クオーク6種類、レプトン6種類)
- 力を伝える粒子(グルーオン、光子、Wボゾン、Zボゾン)
- 質量を与える粒子(ヒッグス粒子)

という構成になっている。

この理論が本当かどうかは分からないが、

これまでこの数式で作られた理論に反するような事象は観測されていない、

という事はかなり正確なモデルだろう、と推測される。

このうち、質量を与える「ヒッグス粒子」だけが未発見であり、

「画竜点睛を欠く」的な状態にあったのが、

ようやく発見されたっぽい、というのが今回のニュース。

「っぽい」っていうのは、

非常に小さな世界を観測しようとしてるので正確には分からないが、

「ヒッグス粒子」の想定と矛盾しない粒子が観測された」

という形の発表が7月4日になされたから。

これをニュースでは取り上げて、「ヒッグス粒子発見!」としている。

物理の専門家ではないけど、その発見された時の研究室の写真がこれらしい:



これだけ盛り上がるって凄いと思いませんか?

研究者の熱気が伝わってきます。


ちなみに、宇宙の初期状態には全ての物質に質量がなかったのに、

対称性の破れによって真空だった世界が、ヒッグス粒子に満たされた「ヒッグス場」の世界になり、

抵抗が生まれて、「動きにくさ」という質量が生まれた、という事になる。


余談だけど、ニュースの和訳ってちょっと大げさで、

"CERN experiments observe particle consistent with long-sought Higgs boson"

ってのが日本語だと、

「長年探索してきたヒッグスボゾンとみられる粒子を CERN の実験で観測」

になる。ニュアンスだいぶ違うな。と。



今後も引き続き、分からない事は調べて以降と思う。

勉強って大事だなー。

2012年7月3日火曜日

ブログ

これまで数年間にわたって、

このブログを通じて、色んな事を発信してきた。

今日、職場の人がこのブログについてMentionしていて、

ちょっとドキッとした。

思い消せば、思った事を思ったままに書くがために、

「金森君と何かあると、何でもウェブに載せられそう」

と避けられるような事も何度かあった。

(注:実際には著名人以外の場合は本人に許可を取らない限りは匿名にしてます)

でも、ブログをやってて良かった、って思う事も何度もある。

今日はそれについて考えてみようと思う。


僕がブログを始めようとしたキッカケは、

高校の時、勝間和代の影響を受けて、だった。

誰でも「発信する側」に回れるウェブ世界を代表するものとして、

すぐにブログを始めよう!などと色んな人にウェブを勧めてるのを聞いて、

僕もやってみようかな~という思いで始めた。

とても単純なきっかけだった。


あの頃歌われてた、「有名人と同じ土俵で」情報が淘汰されるWeb 2.0的な話は、

結構ウソだったのはご存じの通りだと思う。

結局ツイッターでフォロワーが多いのは有名人(とガチャピン笑)。

世の中は、結局はメディアの力が強いんだなーと感じる。


一方で、「弱い絆」に代表されるWeb2.0的な関係は、

それまでに類を見ない形で発展しているんだと思う。

代表的なのはtwitter。

僕の場合、例えば、見ず知らずの和歌山の主婦の方が、

たまに励ましてくれたりして、とても元気が出る。

この間は、twitter上で本の趣味が合いそうな人をベースに、

読書会みたいなのを開こうとしたら、

半分以上の人が東京に住んでなかったりして驚いた。

日常でそんな事はなかなか起こらない。

140文字という短さ故に、ふと自分をさらしてしまう事で、

知らない人同士が、お互いを身近に感じられるのがtwitterの凄いところ。


それではブログはというと、その間、と考えると良いんだと思う。

140文字のブログって、短すぎて面白くない。記事にならない。

ブログの場合、大体は30分~60分くらい考えながら書く。

その場の思いつき、にしてはちょっと重めの発信となる。

だから、記事に含まれる情報量が多くなる。

「仕事だん!疲れたなう。」ではなくて、

「仕事をしていて感じた事」というような具体的なテーマが設定される。

だから、どちらかというと、似たコミュニティーの人が多い印象を受ける。

例えば、僕が大学の授業についてブログで書き込めば、

その授業について興味のある人が、Googleで検索した時にヒットして、メールををしてくる。

そのテーマを、「何十分も使って記事にした自分」と、

「そのキーワードを検索した相手」というマッチ。

「僕もこういうテーマについて興味があるんです。今度会いませんか?」のような、

リアルな友達よりちょっと広く、

似た趣向・考え方を持った友達ができる事もある。

これが良い事1個目。


2個目に挙げるとすれば、考えが整理される事。

日ごろ忙しいと、なかなか深く何かを考える事がない。

だから、朝、パソコンを開いてブログを書こうとしてみる、

という日がたまにあるのは良い事だと思う。

「どんな事を発信すればいいんだろう?」なんて考えているうちに、

日ごろちょっと引っかかってるような事が、頭の中で相互作用しながらまとまっていく。

そして、アウトプットをするために、「自分で納得」モードから、

「人に伝える」レベルでの整理度に持って行こうとする。

人生の学びって、アウトプットしないと忘れちゃうから、とても大事だと思う。


最後にあるとしたら、自己紹介の代わりになる事かな。

「金森君って人紹介するねー」となれば、

「金森俊揮」と検索すれば、どんな人かは大体分かる。

趣味や所属はもちろん、誕生日までもがfacebookに載ってる時代だけど、

考え方を世界に発信できるのはブログしかないと思う。

日本ではtwitterという140文字の流れ作業にハマってく人も多いけど、

Blogは別で続いていって欲しいな~と思う。


みなさんもブログ始めましょう!