2013年8月27日火曜日

転職します

社会人になってから2年半、

あまりブログを更新する事もできなかったので、

読んでくださっている皆さんをがっかりさせてしまっていたら、ごめんなさい。


さて、実は7月末でGEを辞めて、マッキンゼーに行く事にしました。

GEでFMPとして半年間のローテーションを計5つ経験し、

5月でCPAに受かったのを機に、

バックオフィスの仕事をずっとやっていたいか?と考えたところ、

「この分野のプロとして20年、30年やっていくのは違うのかも」

っていう思いが出てきたので、

6月頃から転職活動をして、無事に7月末に内定をいただきました。


GEは7月末が最終出社日になり、

マッキンゼーは10月からの出社になるので、

GEの間にはなかなか取れなかった休暇をがっつり取って、

しばしの休息タイムです。

ワインエキスパートの試験勉強をしたり、沖縄でダイビングをしたり、

と自由を漫喫しています。


さて、GEでは色んな事を学んだな、と思います。

一番大きかったのは、新しいチームへの入り方。

計5つのチームで、6名の違う上司について仕事ができたというのは、

色んな人と仕事ができた、貴重な経験だったな、と振り返って思います。

それから、もちろん会計や経理等に関する知識と、

エクセルやパワーポイントを使いこなすスキル、

それから5つの違うビジネスモデルを学べた事も大きかった。

スピード感があって、大変な時期もあったけれども、

新卒でGEに入って良かったな、と思う事も多いです。


最近、OB訪問を受けた際に、

「転職するって事は新卒での職場選びを間違えったって事?」

っていう趣旨の質問をされる事があるのですが、決してそうではありません。

むしろ、新卒でGEに入って、ファイナンスとしてとことん突き詰めたからこそ、

財務・経理の世界は自分の天職じゃないかも、

っていう事が分かったのだと思います。


僕の価値観としては、将来に渡って、キャリアを主体的に築いていきたかったので、

特定起業の中心選手になるよりも、

どこの会社でも活躍できるような人になる方が大事だと思う。

だから、新卒では日系大手の総合職になるよりも、

専門職として入った方が良いと思う。

専門職を真面目の採用している会社の多くは外資系だから、

P&Gのマーケ、のように、トップ起業にて特定分野を深堀りできる場所が良いと思う。

ここは賛否両論だし、違う考えを持つ方も多いと思いますが。


いずれにせよ、僕は約2ヶ月半の超長期休暇をもらったら、

コンサルティングファームにて、新しい人生のスタートを切ります。

上手くいくか分からないけど、僕の新しい挑戦を、是非、暖かく見守ってやってください。


2013年6月15日土曜日

コストパフォーマンス

限りある資源をどう使うのか、

っていう事を考える時に、

コストパフォーマンスという考え方が欠かせない。


世の中には、「全てパーフェクトだけども高い」という選択肢がある。

その一方で、「ある方面においては決定的にイマイチだけど、まぁまぁ安い」

っていう選択肢がある事を見失う事が多い。

その時に、「何のためにそれをやるのか?」っていう目的意識を持ってないと、

無意味な出費をしてしまう事が多い。


例えば、僕はワインラバーだけど、

どんな場面でもいいワインを飲もうとはしない、

という面で、コストパフォーマンスを常に考えてる。

ショップで買って、家で飲むと3,000円のワインは、

普通のレストランで飲むと7,000円くらいする。

グラスだと、800-1,200円くらいする。


いいお店で女の子と二人でムードを作りたい時は、

レストランでそこそこのワインを買う。

でも、相手がワインに詳しくなかったら、

「ワインがある」という事が大事なので、

中くらいの値段のワインで十分。

無理して高いワインを買わず、お手頃ワインで楽しむのも一つの幸せ。


逆に、ワイン大好きの友達とワインを味わう会を企画する時は、

友達の家でやったり、BYOでワインを持ち込ませてくれるお店でやる。

美味しいワインは、自分でこだわって選ぶ。その代わり、料理はそこそこで十分。

一本1,000円で持ち込ませてくれるお店、っていうのは結構あって、便利なのです。


どんなシチュエーションでも、自分の満足度に影響する要因が1-2つあり、

実はどうでもいいというメトリックスがたくさんある。

世間的に見ればいいワインをたくさん空けてるので、贅沢してるように見えるけど、

今日の目的を決めて、お金の使い方にメリハリを効かせてる。

高級店に行って、湯水のごとくお金を使う、という事は絶対にしない。

っていうか、高級な料理に高級なワインをぶつけると、

料理とお酒が喧嘩して、どっちが主役か分かんなくなっちゃうし。笑

ちゃんと考えて、節約して、でも自分が満足できるように計算してる。


だから、ワインに限らず、他の人とは違った資源配分になることが多い。

CPAの勉強には100万円を投資し、

ワインスクールに50万円くらい投資したのは、

実は安いかったなて思ってる。

でも、突然誘われた夕飯で5,000円使うのは高いなって思うし、

夕食会のために少し前から準備した10,000円の高級ワインを親友と飲む時は安いなって思う。

初任給で買ったのは、勉強用のイス10万円。これも安い買い物だった。

多分、僕は凄くケチで、でも凄く思い切りがいいんだと思う。


という訳で、多様な価値観を肯定しつつ、

自分の金銭感覚には介入されたくない。

これからも、お金の出費には厳しく、でも、自分のためにはお金を惜しまず、

メリハリを持ったお金の使い方をしたいな、って思う。

2013年6月9日日曜日

ワインとチーズ

家にあった美味しいチーズを開けたので、

昨日は、ワインを3本開けてしまいました。

最初は、お魚と一緒にSancerreを飲んでて、

途中で開けたチーズがAOPのLangresの"Le Champenois"

これに合わせようと、

- 2010 St. Romain Blanc (Frédéric Magnien)
- 2004 Chambolle Musigny 1er "Charmes" (Frédéric Magnien)

の2本を飲みました。

やっぱり、シャルドネは定番の組み合わせで、完璧なマッチングだった!

一方、Chambolle Musignyは、ワインの特徴が強すぎて、

良く合うような、喧嘩してるような、不思議な感じになりました。

安めの普通のピノもストックしておこう、って思いました。


2013年6月8日土曜日

CPA受かりました

おかげさまで、USCPAに無事に受かる事ができました!

ちなみに、スコアは、

FAR: 92
BEC: 86
AUD: 90
REG: 75

最後の受けたREGの手応えがいまいちで、

合格ギリギリだったので、一安心です。

調べたら、範囲が変更になった直後だったらしい。

通りで苦戦したわけだ~、と後になって納得でした。


さてさて、経理・財務の世界にいるんなら、

USCPAは持っておきたいかな~

と思って受けてみまして、

最初ナメてたら、案外、分量が多くて焦りながらも、

なんとか最後まで完結させる事ができました。


仕事しながら、しかもFMPとして、

ローテーションの仕事+ペーパーテストも受けながら、

という事で、結構ハードでした。


これからの人生で、この資格がどう役立つか、全く未知数ですが、

とりあえず、なんとかPassする事ができました!


2013年4月14日日曜日

振り返ってみると

いつも猛烈なスピードで進もうとしてるから気づかないけど、

一歩立ち止まって振り返って考えると、今の自分は、結構凄い場所に立ってる。


まず、仕事

二年前は、GEでやっていけるのかな、って結構不安で、毎日が緊張してた。

それが、今は、どんな会社に行ったとしても、

ファイナンス系のバックオフィスのオペレーションなら回せる、っていう自信がある。

3ヶ月くれれば、任された仕事はちゃんと回せるようになり、

6ヶ月くれれば、そこから変化を起こして、より良いプロセスを作ったりできる。

半年ごとに、結局5社回ったのは、相当大変だったけど、

色んな人達と仕事ができて、もの凄い経験値だったんだな、って振り返って思う。

コースワークと呼ばれる勉強やテストの類も無事に進み、あと残りも少し。

これからCASに行きたいのか、ファイナンスの世界で何を目指して進むのかはまだ未知数。

将来どうなるんだろう、僕、と悩む事もある。

まだ、プロジェクトマネジメントとか、コミュニケーションとか、仕事でおぼつかない部分もある。

でも、この2年間は凄い成長が大きかったな。


次に、専門性でいうと、CPA

大学時代、公認会計士を目指すために、

大学の勉強を放り投げてる人たちを冷ややかな目で見てた事もあった僕が、

自腹でCPAのための勉強を準備して、実はあと一歩というところまで来ている。

ちゃんと取れたら報告するけど、

2年前はDr/Crって何?って状態だったから、そこから考えると奇跡的。

今では、監査とか、ITの話とかまでついていけるようになってる。


それから、趣味でいうと、ワインスクール

去年の秋からAcademie du Vinに通い始めてる。

いつかは、あのソムリエバッチが欲しいな、なんて夢に思ってたけど、

色んなきっかけがあって、今は、受験対策用の授業を受けながら、

自分より一回り以上年上のワインラバーの方々と机を並べて勉強してる。

こちらは、道のりはまだ長いけど、数年前は遠く先の目標だったものが現実になろうとしてる。

今年の秋の試験の申込をして、そこに向かうために真剣に頑張ってる。

僕にとっては凄い事。



チャレンジでいうと、

NLPのセミナーとか、トライアスロンスクールとか、

結局、様子見だけで終わった物も多い。

でも、新しい環境に飛び出て、新しい挑戦を常に仕掛けてるってのは、


改めて、僕らしいな、って思う。



交友関係も大分変わった。

自分が変化していくのにつれて、一緒にいる仲間が変わるのは当然の事だと思う。

大学時代の友達がベースにありながらも、新しい人に会える自分は幸せだと思う。

例えば、ワインスクールのような場所にいると、自分の倍長く人生を経験してる人たちがいて、

そういう人たちと、ワイン飲みながらお話ができるのも、とても勉強になる。



ファイナンスの仕事の難点の一つは、年末が忙しい事。

外資の影響もあってか、1月は2日から仕事をしなければならないので、

なかなか年末に、人生を振り返る事ができない。

だからなのか、最近、ふと振り返りたくなる事が多くて、ここにまとめてみました。

2013年1月12日土曜日

学習速度

社会人2年目も終わりを迎えつつある今、思うのは、

仕事に必要な知識をいかにして身につけるのか、という事。


そもそも、ファイナンス(財務・経理等)の仕事っていうのは、

会計についての基礎的な事を知っていないと仕事にならない、という現状があります。

なので、OJTで学べるような、

・誰から情報がもらえるのか

・どんなコミュニケーション方法を取れば、上手く仕事が回るか

・どうやって仕事に優先順位をつければ、上手くこなせるか

うんぬんとは別次元の知識が必要なのです。

例えば、今の出向先は金融業なので、

・新しい航空機をリースしました。B/SとP/Lにどのようなインパクトがある?

・Deferred Tax Liabilityって何?

・保有している有価証券の評価損益って、B/S上どこに反映される?

などなど。

もちろん、会社特有の処理方法やメトリックスがあるので、

それは仕事をしながら学べます。

例えばウチでは、通常と異なるDepreciationの仕訳プロセスがあったり、

世間には存在しない、Ending Net Investmentという指標があったりします。

ある程度の基礎的な事を知ってないと、お話にならない事が多い。


だけど、それを学ぶ時間を取る、というのが社会人にとってはとても難しい。

仕事が7時に終わったとしても、家帰ったら8時。

そこから着替えて、ご飯食べたら9時くらいになります。

翌日は9時に出社するためには、

7時くらいには起きなきゃいけませんよね。

ある程度の睡眠時間を確保するなら、

毎日2時間の勉強時間を取るのが限界だと思います。

ましては、仕事の繁忙期はもっと遅くまで残りますので、

勉強よりも、食事・睡眠の方が優先されてしまいがちです。

学生時代は、一日2時間って短いような気がしましたが、

社会人になっては、毎日2時間、特定の事に集中させる、

というのも、なかなか叶わない贅沢なのです。


じゃあ、その短い時間で、仕事で必要な知識をどうやって身につけるのか。

二つ方法があると思います。

1つ目は、学生の間に、知識を身につけてしまう方法。

2つ目は、学生の間に、短い時間で物事を習得する技術を身につけておく方法。


一つ目は、例えば学生時代に会計士の資格を取って、

監査法人に就職するような人たちに多いのではないでしょうか?

この方法は、卒業してすぐに仕事で戦力になる、という利点がありますが、

環境が変わったりすると使えません。

つまり、職務が変わる場合、覚えた知識が陳腐化した場合にはアウトです。

金融業用の会計は分かるけど、製造の会計は分からない…という人も多いでしょうし、

会計基準が変わったから、知ってる知識が古くなってしまう事も起こるでしょう。


そうすると、2つ目の方法、

つまり、勉強の方法を身につける、という事が思いつくかと思います。

どうやって短い時間で、それなりの知識を身につけられるか。

これを鍛えておくのがベストだと思います。

「二、三回聞けば頭に入る。」

という技術を身につけられれば、どんな場所でも対応できて、強いとおもいます。


僕は、幸いな事ながら、

「いかに楽してAをもらうか」ばっかり考えていたのと、

色んな関心分野に対して、どうやってある程度全部を頭に入れられるかを考えていたので、

学習スピード、という事に関してはとても鍛えられて、かなり早い方だと思います。

そして、仕事上、よくそれに助けられてます。


仕事によっては、こういうお堅い知識よりも、

経験とか、対人能力なんかが重視される物も多いから、

ケース・バイ・ケースなんだろうな。

でも、結局は、その人のキャラクターや強みが反映された仕事に就くんですね。

なんか、納得です。

2013年1月1日火曜日

2013年になりました

皆さま、あけましておめでとうございます。


無事に新年を迎えられた事を嬉しく思います。


こちらのブログを更新するのも久しぶりなので、

2012年を振り返りながら、近況をご報告したいと思います。


まず、お仕事。

2012年1月は、GE Sensing & Inspection に行っていましたが、

その後、FMPのローテーションが二回あり、

2月にGE Capital Japan, 8月にはGE Capital Asiaへと異動になりました。

製造業だったのは1月だけで、今年は金融業について学んだ年だったな、と思います。

職種としても、経理から財務企画(FP&A)へ、

現場の近くでビジネスをサポートする役割から本社でコミュニケーションを取る役へ、

同じファイナンスの中でも仕事の役割も大きく代わり、

色々な働きかたがあるんだな、って学びました。

各ローテーションで担当してきたプロジェクトも、

程度の差はあれ、それなりに社内にインパクトを残す事ができました。

1-2ヶ月で仕事を覚え、1-2ヶ月でそのプロセス改善を行い、

残りの時間で新しいプロジェクトを回してAdd new valueをする、というのもだいぶ慣れてきました。

FMPのテストも順調の通過して、Corporate honorも一回いただきました。

来年2月からはGE Capital Real Estateへまた異動になり、

本社のコントローラーシップという未知の業務を行うようなので、とても楽しみです。


次にプライベート。

2012年は、自分の興味に応じて、色んな世界に飛び出していった一年だったな、って思います。

象徴的なのは、年の最後の方にAcademie du Vinというワインスクールに通い始めた事。

ワインについての知識だけでなく、年代も仕事も全然違う方々とお知り合いになれたのも、

こういう場に飛び出していったからならではだな、とおもいます。

結局、今年は11月・12月で167種類のワインを飲んではノートを付けて、勉強しました。

他にも友達の結婚式で歌ったり、会社の同期と富士山に登ったり、

自己啓発セミナーやトライアスロンの入門キャンプに参加したり、

色んな事をちょっとずつ経験できたな、と振り返って思います。


さて、2013年をどんな一年にするか。

2012年は挑戦を続け、無理をしながらひたすら進む事が多かったので、

2013年は地に足がついた、堅実路線で行きたいな、って思います。

拡大路線というよりも、いくつかの分野に焦点を絞って、

それらを深く掘っていきたいです。


とはいえ、今まで通り、進化するためお挑戦は続けますので、

今まで通り、応援していただけるとありがたいです。

本年もよろしくお願いします。