2012年7月8日日曜日

分からない事だらけ

昨日、友人と飲んでた時に話したのですが、

ニュースで聞く言葉、普段使う言葉の中でも、

よく考えると知らない事が多い。

という事で、昨日の分については取りあえず調べる事にした。


1. ミネラル

普段使う「ミネラル」という単語には広い意味の「鉱物」と、

狭い意味として栄養としての鉱物に限った物の2種類がある。


広い意味としては、「鉱物」という事になるのだが、

天然に存在する無機質の結晶物の事を指す。

結構曖昧な概念で、

人工結晶や活動中の生物に含まれる物は除くが、琥珀は含まれる、

原則固体でなければいけないが、水銀は例外的に含む、

という具合。


一方、栄養というミネラルの場合は、

健康増進法第31 条第1 項で規定されていて、


亜鉛、カリウム、カルシウム、クロム、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マグネシウム、マンガン、ヨウ素及びリン


の12種類ということになっている。


固体ではないので、鉱物ではなく、「鉱物質」なんて呼ばれる。



さらに厄介なのは、

飲料水で「ミネラルたっぷり」と言う場合のミネラルはMgとCaに限るらしい。


その量で硬度が決まる、というのは有名な話だけど、


アメリカ硬度とドイツ硬度という2つの計算方法があるらしい…





これだけ複雑だと、知らないのもなんか納得してしまう。



2. ヒッグス粒子

これは最近のニュースから。

比較的多くのメディアに載ってるから、調べやすい。

素粒子物理学の標準理論によれば、

粒子には17種類あって、

- 物質を構成する粒子(クオーク6種類、レプトン6種類)
- 力を伝える粒子(グルーオン、光子、Wボゾン、Zボゾン)
- 質量を与える粒子(ヒッグス粒子)

という構成になっている。

この理論が本当かどうかは分からないが、

これまでこの数式で作られた理論に反するような事象は観測されていない、

という事はかなり正確なモデルだろう、と推測される。

このうち、質量を与える「ヒッグス粒子」だけが未発見であり、

「画竜点睛を欠く」的な状態にあったのが、

ようやく発見されたっぽい、というのが今回のニュース。

「っぽい」っていうのは、

非常に小さな世界を観測しようとしてるので正確には分からないが、

「ヒッグス粒子」の想定と矛盾しない粒子が観測された」

という形の発表が7月4日になされたから。

これをニュースでは取り上げて、「ヒッグス粒子発見!」としている。

物理の専門家ではないけど、その発見された時の研究室の写真がこれらしい:



これだけ盛り上がるって凄いと思いませんか?

研究者の熱気が伝わってきます。


ちなみに、宇宙の初期状態には全ての物質に質量がなかったのに、

対称性の破れによって真空だった世界が、ヒッグス粒子に満たされた「ヒッグス場」の世界になり、

抵抗が生まれて、「動きにくさ」という質量が生まれた、という事になる。


余談だけど、ニュースの和訳ってちょっと大げさで、

"CERN experiments observe particle consistent with long-sought Higgs boson"

ってのが日本語だと、

「長年探索してきたヒッグスボゾンとみられる粒子を CERN の実験で観測」

になる。ニュアンスだいぶ違うな。と。



今後も引き続き、分からない事は調べて以降と思う。

勉強って大事だなー。

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