「キログラム」という単位を毎日のように使う。
お米を5キロ買ったり、体重が何キロと測ったり。
でも、その「キログラム」ってどういう単位?と考えると、
知らない人も多いのではないでしょうか?
昔々、重さの基準を作る必要があると考えた人が、
「水1リットルの重さを1キロという事にしよう」
と決めて、取引を始めたそうな。
ところがその後、水の体積は温度に影響される事が分かり、
「4℃の水1リットルの重さ」
と決め直したたそうな。
ちなみに、4℃なのは水の密度が最大になるから。
余談ですが、あのブランドの名前もここから来てるらしいです。
ところがところが、水の密度は気圧にも影響される事が分かる。
気圧とは、大気からの圧力の事で、圧力とは特定面積にかかる力の量。
例えば、Pa(パスカル)という単位は、
1平方センチメートルに1ニュートンの力がかかっている状態。
そして力とは特定質量をもつ物質に与える加速度をもとに定義されている。
例えば、1N (ニュートン)とは、
1kgの物質を、1m/s2の加速度を生じさせる力の事。
さて、ここまで来ると、
1kgを水の質量で定義するには、圧力の定義が必要で、
圧力を定義するには、力の定義が必要で、
力を定義するには、質量の定義が必要。
つまり、循環してしまってるんです。
水を使って定義する事には限界があったんですね。
そこで、しょうがないので、1889年に
「これと同じ重さの物を1kgとします。」
って物をつくって、決めたんです。
これが、「国際キログラム原器」という物。
これです:
プラチナとイリジウムを混ぜて、
フランスのパリ郊外にて、真空で保存されています。
そして、約10年ごとに、天秤を使ってレプリカがつくられ、各国へ配布される。
ちなみに、日本にある物は茨城県つくば市のAISTにあって、
なぜか本物より0.170g重いらしい。笑
その"Le Grand Kilo"(フランス語名)ですが、
表面吸着等の理由で、年々、若干重くなってるらしい。(1×10−10kg程度)
そして、表面洗浄を行った際は、ちょっと軽くなったんだとか。(6×10−8kg程度)
つまり、今のkgの定義だと、8ケタくらいの信頼度しかない。
これって、びっくりじゃない?
そこで、国際度量衡総会は、kgの定義を見直す事を発表。
4-8年くらいかけて、新しい定義を探すんだって。
物理量を人工物で定義してるのはkgだけで、
例えばメートルは「1 秒の 299 792 458 分の 1 の時間に光が真空中を伝わる行程の長さである」
と決められている。
もっと厳密で、面倒じゃない定義を決めて欲しいな。
ちなみに、今有力なのは、
一定個数のケイ素原子(Si)の質量
→ケイ素原子は不純物をつくらない単結晶を作りやすい。直観的にも分かりやすい。
金の原子を蓄積し、それを中性化するのに必要な電流によって定義する。
→シンプルだけど、勉強してないと分かりにくいかも
真空中に1メートルの間隔で平行に置かれた無限に小さい円形の断面を有する無限に長い2本の直線状導体のそれぞれに、1秒あたり6.241 509 629 152 65×1018の電荷による直流の電流が流れるとき、導体に2×10-7m/s²の加速度が生じたときの、その導体の1メートルあたりの質量
→難しいし分かりにくい。ジョセフソン定数なんかを使う方法。無限に小さい、というのは実現不可能かもしれない。
などなど。
ただの「キログラム」の中にも、
これだけの歴史があるんだなーと勉強になります。
2011年10月23日日曜日
2011年10月20日木曜日
英語
最近、英語を使う事が多い。
というか、日本語を使う事が少ない。
普段の何気ない会話が、気付いたら英語になっていて、
日本語がFluentではない状態の事が多い。
カタコトほどひどくないのだが、
感覚と合わない事が多い。
僕は日本語という言語が好きだ。
でも、それは聞き手として。
洗練された文学は日本語が好き。
英語よりも、深みがあるような気がする。
でも、残念ながら、僕にはその表現力が無い。
英語という言語は、ストレートに物が伝わりやすい言語。
だから、不器用な自分にとっては英語の方が便利。
ただ、それは、僕が英語の聞き手として不十分だからかもしれない。
もともとピアノをやっていたせいなのか、
日本語で話す際のちょっとした感覚の違いが気になる。
同じ和音を同じピアノで奏でたとしても音色が異なり、
その音色が世界観を作り上げていくのと同じ。
世界観を求めて同じ音の表現の仕方を何十通りも試さないと気が済まない。
でも、日本語を話す時、僕にはその「何十通り」を考え出すレパートリーがない。
それにも関らず、ピアノで表現したい以上に、伝えたい感覚・世界観は存在する。
だから、日本語でコミュニケーションをする時にStruggleする。
すると、英語に逃げたくなる。
思った事を思った通りに口に出す、荒い感覚の世界。
そのうち、英語からドイツ語に逃げ、ドイツ語からフランス語に逃げるのだろうか?
どんなレベルでも、表現する、って難しい。
というか、日本語を使う事が少ない。
普段の何気ない会話が、気付いたら英語になっていて、
日本語がFluentではない状態の事が多い。
カタコトほどひどくないのだが、
感覚と合わない事が多い。
僕は日本語という言語が好きだ。
でも、それは聞き手として。
洗練された文学は日本語が好き。
英語よりも、深みがあるような気がする。
でも、残念ながら、僕にはその表現力が無い。
英語という言語は、ストレートに物が伝わりやすい言語。
だから、不器用な自分にとっては英語の方が便利。
ただ、それは、僕が英語の聞き手として不十分だからかもしれない。
もともとピアノをやっていたせいなのか、
日本語で話す際のちょっとした感覚の違いが気になる。
同じ和音を同じピアノで奏でたとしても音色が異なり、
その音色が世界観を作り上げていくのと同じ。
世界観を求めて同じ音の表現の仕方を何十通りも試さないと気が済まない。
でも、日本語を話す時、僕にはその「何十通り」を考え出すレパートリーがない。
それにも関らず、ピアノで表現したい以上に、伝えたい感覚・世界観は存在する。
だから、日本語でコミュニケーションをする時にStruggleする。
すると、英語に逃げたくなる。
思った事を思った通りに口に出す、荒い感覚の世界。
そのうち、英語からドイツ語に逃げ、ドイツ語からフランス語に逃げるのだろうか?
どんなレベルでも、表現する、って難しい。
2011年10月18日火曜日
Looking back at Leadership
会社でもプライベートでも、僕はtask drivenで人間関係は不器用だな、と思う。
人間関係だけでなく、Soft skillはとても低いのではないか、と感じる。
ケルンで学んだLeadership Theoryに基づいて、現状を考えてみる。
1. Traits approach
Leaderになるべき人は次のような資質を備えているらしい。
会社で上司が上手なーと思うのはここ。
部下のCompetencyとCommitmentの度合いに応じてリーダーシップを変えましょう、という物。
おそらく、Delegating Styleを意識的に取ってるんじゃないかな、という気がする。
Less task input + social supportという感じ。
5. Expectancy Theory
McClellandのAcquired needs theoryによると、
Leadershipはinteractionの事であり、
内輪グループ(in-group)と、その他(out-group)になってしまいがちらしい。
人間関係だけでなく、Soft skillはとても低いのではないか、と感じる。
ケルンで学んだLeadership Theoryに基づいて、現状を考えてみる。
1. Traits approach
Leaderになるべき人は次のような資質を備えているらしい。
- Inteligence (4)
- Self Confidence (5)
- Deterination (4)
- Integrity (3)
- Sociability (1)
各項目の右側にあるのが自己評価。
これまでの人生はいつも自信満々で、
最後適当に手抜いても、それなりの結果が出てしまうのだよねー。
幼稚園の時から、
「やればできるお利口さん」「最後のツメが甘い」
と言われたっけ。変わってないなー。
Traitとは変わらない、先天的なものらしい。
2. Skills approach
Katzの研究によると、リーダーには以下の3つのスキルが必要である。
そして、その重要度は社内のポジションによって変わる。
- Technical Skills
- Human Skills
- Conceptual Skills
どんなポジションでも必要になるのがHuman SkillであるとKatzは言うが、
僕にはそれが欠けている。
幸い、この理論ではSkillとは獲得できる物なので、経験と訓練を積めばよい。
3. Style approach
Blake & Moutonの研究によれば、Leadershipには二つの軸があるらしい。
- Concern for people
- Concern for production
普通の人はMain styleと、それが上手くいかない時のback-up styleがあるらしい。
僕のmain styleは"Produce or Perish"なのかなー。
Back-up styleは大学時代で身に着いた"Paternalism/Maternalism"なのかもしれない。
やっぱり、超がつくほどのTask focusなんだよねー普段。
4. Situational approach
やっぱり、超がつくほどのTask focusなんだよねー普段。
4. Situational approach
会社で上司が上手なーと思うのはここ。
部下のCompetencyとCommitmentの度合いに応じてリーダーシップを変えましょう、という物。
おそらく、Delegating Styleを意識的に取ってるんじゃないかな、という気がする。
Less task input + social supportという感じ。
5. Expectancy Theory
McClellandのAcquired needs theoryによると、
- Need for achievement (5)
- Need for affiliation (2)
- Need for power (5)
の3つが人間にはあるらしい。
職場ではいい感じだなー。
電話やメールで同期と連絡取りながら、仕事も仕事以外も、色々と回していく。
6. LMX Theory
Leadershipはinteractionの事であり、
内輪グループ(in-group)と、その他(out-group)になってしまいがちらしい。
Stranger-Acquaintance-Partner
の3ステップがあるけど、
Communicationが原因で、僕はStrangerで終わる事が比較的多いのかもしれない。
ここは変えなきゃいけない壁かも。
7. Goal Setting Theory
実はgoalが難しいほどやる気が起きるのではないか、という理論。
今の仕事のゴールは、a bit above my level, but not too highって感じなのかな?
でも、どんどん成長できてるのが自分で実感できてるのはすごい事。
High performance Cycle (Locke & Latham, 2002) で考えるとちょうど良い。
Performance→Satisfaction→Willing to commit to new challenges
というサイクルなので、僕が、自分が思うスピードで成長してると、
ちょうど良いスピードかもしれない。
8. Self-determination theory
僕がよく息詰まる理由を的確に表してるのがこの理論。
ざっくり話すと、GoalがExternalizedかInternalizedかという話。
僕のMotivationはExtrinsic Motivationである事が多い。
External Regulation-Introjected regulationくらいの意識しか持っておらず、
それでもそれなりにやれる能力はもってるけど、いざという時弱い。
これは、僕が弱いというよりも、目標の重要度が低いという事。
この理論が不完全なのは、Intrinsic Motivationのcauseを明確にできていない点。
分かるなら教えて欲しいわ~!
とりあえずこれくらい。
大学で勉強した事を今にあてはめると、とても勉強になる事が多い。
ケルンでは、MBAの人と一緒に授業受けてたんだもんなー。
そりゃ、基本的にそうなっていくわなー。
少しジョギングして頭冷やしてこよう。
の3ステップがあるけど、
Communicationが原因で、僕はStrangerで終わる事が比較的多いのかもしれない。
ここは変えなきゃいけない壁かも。
7. Goal Setting Theory
実はgoalが難しいほどやる気が起きるのではないか、という理論。
今の仕事のゴールは、a bit above my level, but not too highって感じなのかな?
でも、どんどん成長できてるのが自分で実感できてるのはすごい事。
High performance Cycle (Locke & Latham, 2002) で考えるとちょうど良い。
Performance→Satisfaction→Willing to commit to new challenges
というサイクルなので、僕が、自分が思うスピードで成長してると、
ちょうど良いスピードかもしれない。
8. Self-determination theory
僕がよく息詰まる理由を的確に表してるのがこの理論。
ざっくり話すと、GoalがExternalizedかInternalizedかという話。
僕のMotivationはExtrinsic Motivationである事が多い。
External Regulation-Introjected regulationくらいの意識しか持っておらず、
それでもそれなりにやれる能力はもってるけど、いざという時弱い。
これは、僕が弱いというよりも、目標の重要度が低いという事。
この理論が不完全なのは、Intrinsic Motivationのcauseを明確にできていない点。
分かるなら教えて欲しいわ~!
とりあえずこれくらい。
大学で勉強した事を今にあてはめると、とても勉強になる事が多い。
ケルンでは、MBAの人と一緒に授業受けてたんだもんなー。
そりゃ、基本的にそうなっていくわなー。
少しジョギングして頭冷やしてこよう。
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