2012年4月22日日曜日

日本経済

経済学部を卒業したものの、

「日本経済ってどうなるのー?」

という質問に全く歯が立たない自分が情けなくなったので、

ちょっと勉強してみました。


まずは、長期予測から。

経団連が出してるこのレポートを読むと、

人口減少により、2050年のGDPは世界第5位に。

中国とアメリカが世界の二大経済となり、そこにインドが追随。

ブラジルの発展にも抜かれる格好となる。

1位:中国 (24.5 trillion USD)
2位:アメリカ (24.0 trillion USD)
3位:インド (14.5 trillion USD)
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4位:ブラジル (3.8 trillion USD)
5位:日本 (3.5 trillion USD)
6位:ロシア (3.5 trillion USD)
7位:イギリス (3.2 trillion USD)
以下、ドイツ、フランス、インドネシア等。

ここの為替は、2005年のPPPだから、

1ドル≒107円くらいで考える方が正しいんだけど。


ちなみに、この辺りの予測は人口と資本の状況から算出されていて、

細かい順位はおいておいて、

規模感に関してはかなり正確だと思われる。

似たような話を、いろんなところで聞く事も多いでしょう。


さて、一人当たりGDPでは、

現在の31.6K USDから、41.1 K USDくらいまで増える。

年間 0.7% くらいは上がる。微増。


労働者一人当たりで見ると、

現在の61.5 K USDから、89.9 K USDくらいまで。

こちらも1%弱のイメージ。


つまり、今の平均年収が412万円だから、

来年は3-4万円くらい多く貰える、っていう計算。

つまり、あまり増えないんだな、きっと。


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さて、このレポートの問題点は、

需要側は無視し、供給側のみを考えている事。

また、政府債務の影響を考えられていない事。

長期予測によくある計算方法。


とすると、

- 内需が減る以上に労働者が減るが、産業の入れ替えもある程度起こる。牽引する産業はどこか?
- 日本国債がデフォルトすれば、円安になり、また日本経済はさらにShrinkする。

という辺りが論点になりそう。

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なので、このレポートからのtake awayは、

- 中国やインドの規模間は凄い。その需要を利用して、日本経済を活性化させる方法を考えるべき。
- 2050年になっても、日本は一人当たりGDPではある程度世界の上位群には残り続ける。
- 日本国債デフォルトの影響が心配。金利上昇は、経済成長にとってマイナス。
- アメリカは強い。GDP、資本ストック、人口ともに、向こう数十年間にわたり堅調に伸びていく。
- ヨーロッパの時代はそろそろ終わり。ドイツは日本同様少子高齢化で苦しみ、他もさほど伸びない。
- 経済成長はアジアで起こる。BRICsはもちろん、人口が多いインドネシアなどの成長が期待できる。
- 成長する発展途上国を前に、先進国は、自らの立ち位置を確認しなければならない。

という感じだろうか。


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