2010年10月31日日曜日

Tandem

大学の授業の中でエグ目な授業の一つに、

"Financial Statement Analysis and Security Valuation"

(日本語:財務諸表分析&有価証券の価格評価)

という授業があります。

どれくらいエグいかというと、授業が毎週3時間×2あって、

金曜日に授業で1チャプター分くらい進み、そこで演習問題がウェブにアップされ、

月曜日にその演習問題を先生が目の前で解いていくという物。

つまり、先生が解いて3時間かかる物を、土日の間にこなす必要がある。

分からない時は、文字通り一日かかる事もあって、かなりハード。


でも、この授業、欧米なので当然ですが、

日本とは比べ物にならないくらいInteractiveで、

世界中のFinanceの話題になるから面白い。

粉飾決算の話になると、"Was there anything like that in Japan?"

みたいな感じで僕のところに話が来て、ケーススタディが出来上がっていく。

という事は、ライブドア事件の概要について知っている必要があったりして、

求められる知識水準のハードルは結構高いのだが…。


そんな授業後、僕が日本人である事を知ったドイツ人の女の子が、

僕にTandemの申し込みをしてきた。

つまり、僕が彼女からドイツ語を習い、彼女は僕から日本語を習うという物。

という訳で、これまでは留学生同士や、

単に留学生と交流したいがために留学生同士の集まりに顔を出していたドイツ人と交流してた僕も、

ようやく普通のドイツ人のコンタクトが取れた。


授業後に彼女と一時間くらいドイツ語で会話をし、

そしてその子の友達と共に夕飯に誘ってもらった。

6割くらいドイツ語で、3割英語、1割日本語、という感じかな。

彼らが何を行ってるか分からない状態も、

「ドイツ語で言いたいことが言えない!」という状態も、

2~3分に1回起こり、とてもFrustratingではあったけど、

ドイツ人の生の生活が垣間見れた感じで、とても楽しかった。


ちなみに、その彼女の彼氏さんも来ていたので、恋愛の話になり、

以前書いた記事に、さらに情報を追加しておきます。

「好きです」のような単語としては、
  1. Ich mag dich (=I like you)
  2. Ich habe dich lieb (=I'm fond of you)
  3. Ich liebe dich (=I love you)
のような3つの単語があり、日本語では、大体
  1. 好きです
  2. 大好きです
  3. 愛してる
みたいな感じなんだとか。

少なくとも、恋愛の意味においてはそうらしい。

ニュアンスが微妙に違うらしいが。笑


という訳で、日本語に"LoveとLike"に相当する単語が無いというのはウソみたい。

でも、"I love beer"とは言うけど、「ビールを愛しています」とはあんまり言わないからね~。

そもそも「愛してる」なんて単語、ちょっとカッコつけてる感じがするし、使った事ねーし。笑

こらへん、ニュアンスの違いなんだろか。


あとは、以前、こちらで恋愛をしようとすると、相手に付きまとわなければならず、

つまるところ、完全にウザがられる可能性がある、

という(ヨーロッパに留学に来てる友達との総意としての)文句を書いたが、

聞いてみたら、"That's the whole point of love"と言われて、

"Stimmt!(ドイツ語:なるほど!)" という感じだった。

逆に言えば、日本人以上に空気を読む必要があるのかも。

こらへん、ちょっと分からないけど。

ちなみに、このカップルは彼氏さんが彼女さんの後を追い、

"That was the toughest time of my life"なんて表現をしてるし、

終いには、日本流に「好きです」と打ち明けたらしく、

彼女さんがどうして良いか分からずに、その日は彼氏さんを帰してしまった、

という可愛らしいエピソードも聞かせてくれました。


という訳で、ステレオタイプに欧米だから、とかいう感じではなく、

カップルによって結構違うんだろうな~って感じでした。

そういえば、確か元カノとは、

そこそこ関係が進んで、関係が出来上がってから、形式的に告白されたかも。

あれはもう、5年前の事かぁ~懐かしいな。笑

ただ、思うのは、いつまでも彼氏・彼女をconfirmせずに、

なんとなく寄り添う方がセクシーかも。

この感覚、日本語にしにくいけど、読者の皆さんには共有してもらえるかな?


なにはともあれ、このTandem Partnerの女の子、

僕がちゃんと会話に入れるか心配してくれるし、

とても配慮が利く良い子。

なんとなくくだらない話題が続けられるし、

ドイツで大事にしたい人間関係の一つかも。


特定の集団に無理に付随しない。

特に、短期間海外でPartyして終わろうとしているERASMUSの学生とは若干距離をおいても良いから、

もっと違った人間関係を発掘し、一対一で色んな人と仲良くできたら良いな、って思う。

現状を打破するためには、自分の行動パターンを変えなければならない。

とりあえず、自分の留学生活を充実させるためのキーパーソンを一人見つけた。

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