と、昨日の深夜に考えていた。
おそらく、これも日本的な表現の一つなのだろう。
高校時代に囲碁をやってた時、
プロ棋士と何局か打つ事があったけど、
プロの打つ手は、理にかなっていながら、美しくて、
これが「良い筋」という事か~
と何度も納得したことがあった。
プロの一手一手の裏には、
膨大な読み合い(相手との応酬の予測)があるんだけど、
それが、結果的にとても美しい形になる。
アマチュア最強クラスでも、
プロから言わせると「スジが悪い」ことがあるし、
アマチュア3~4段クラスでも「スジが良い」事はある。
そして、面白いのは、「スジが良い」人は、
強くなるのが早いという事。
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昨日、友達と話していて、
「金森はなぜ外銀とかコンサルとかは受けなかったの?」
(GEは商業銀行も世界6位くらいの規模でやってるのだが、ここでは投資銀行を指しているのでしょう)
って聞かれて、ちょっと考えてしまった。
ステレオタイプかもしれないけど、
「人間性が合わない」
って答え方をしたかな。
人的な魅力を感じる人が少なかった。
Entryの時点で接する人、特に。
最大の価値観がお金に摩り替わってるし、
頭おかしいほど仕事させられるし、
「人間的じゃないな~」って思ってた。
「やり方」を考える余裕がないくらい仕事量が多いと、
全てが我流になってしまう。
それは、「スジが悪い」という事なんだと思う。
つまり、First Careerで外銀とか外コンの人は、
囲碁でいうと、スジの悪い「アマチュア最強」クラスが多いんじゃないかな、
と思ってしまったのです。
根っからセンスがあって、「スジの良いやつは」
いつの間にか成長してるんだろうけど、
「スジが悪い」とちょっと苦しそう。
ベンチャーの社長さんに多いタイプかも。
僕が入社するGEも、
内定を辞退するABBも、
Corporate Valueとして「誠実さ」を掲げている。
純粋に「こういう感じの人になりたいなぁ~」
という印象を受けた。
内定をもらえなかったP&Gもそうだけど、
長期的に成長しそうな人って、誠実な人な気がする。
就職活動の志望動機で「人柄が良い」という言い方をするけど、
そこをさらにロジックでブレイクダウンすると、
仕事に対する「スジ」が身につきそうだから志望しました、
という事なんだと思う。
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僕が通ってたSFC中高は、
今になって考えてみると、
教員が「人間としてのスジのよさ」を重視して教育してくれてた気がする。
あの時は、色々な人生を幸せにおくるコツを教えてもらった。
でも、慶應大学では、教員が生活や勉強方法までは見てくれるはずもなく、
そこから我流で伸びる事がStartした。
ゼミやPCPでも、
経済学の知識は身についたけど、
「スジのよさ」みたいな観点は忘れてたかもしれない。
そういう観点から、高め合うことができる人は、
ほとんどいなかったかもしれない。
そして、来年の4月から僕はFMPとして、
色々なExecutiveのお話を聞く機会が与えられて、
どんどん「スジの良い」仕事の仕方・生活の方法、
を学ぶ機会が与えられる。
とても幸せな事だと思う。
良くも悪くも、GE色に染まる覚悟ができたんだと思う。
スジの良い、伸びる人間になろう。
それが、僕にとっても、世の中にとってもプラスになる。
1 件のコメント:
『スジの良い、伸びる人間』、『誠実さ』どちらもすごくいい言葉で心に響いたよ^^
また俊揮くんといろいろ話したいな~☆
連絡待ってます♪
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