2010年5月29日土曜日

スジが良い

「スジが良い」って英語で何ていうんだろう?

と、昨日の深夜に考えていた。

おそらく、これも日本的な表現の一つなのだろう。


高校時代に囲碁をやってた時、

プロ棋士と何局か打つ事があったけど、

プロの打つ手は、理にかなっていながら、美しくて、

これが「良い筋」という事か~

と何度も納得したことがあった。


プロの一手一手の裏には、

膨大な読み合い(相手との応酬の予測)があるんだけど、

それが、結果的にとても美しい形になる。

アマチュア最強クラスでも、

プロから言わせると「スジが悪い」ことがあるし、

アマチュア3~4段クラスでも「スジが良い」事はある。

そして、面白いのは、「スジが良い」人は、

強くなるのが早いという事。


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昨日、友達と話していて、

「金森はなぜ外銀とかコンサルとかは受けなかったの?」

(GEは商業銀行も世界6位くらいの規模でやってるのだが、ここでは投資銀行を指しているのでしょう)

って聞かれて、ちょっと考えてしまった。

ステレオタイプかもしれないけど、

「人間性が合わない」

って答え方をしたかな。

人的な魅力を感じる人が少なかった。

Entryの時点で接する人、特に。


最大の価値観がお金に摩り替わってるし、

頭おかしいほど仕事させられるし、

「人間的じゃないな~」って思ってた。


「やり方」を考える余裕がないくらい仕事量が多いと、

全てが我流になってしまう。

それは、「スジが悪い」という事なんだと思う。

つまり、First Careerで外銀とか外コンの人は、

囲碁でいうと、スジの悪い「アマチュア最強」クラスが多いんじゃないかな、

と思ってしまったのです。


根っからセンスがあって、「スジの良いやつは」

いつの間にか成長してるんだろうけど、

「スジが悪い」とちょっと苦しそう。

ベンチャーの社長さんに多いタイプかも。


僕が入社するGEも、

内定を辞退するABBも、

Corporate Valueとして「誠実さ」を掲げている。

純粋に「こういう感じの人になりたいなぁ~」

という印象を受けた。

内定をもらえなかったP&Gもそうだけど、

長期的に成長しそうな人って、誠実な人な気がする。


就職活動の志望動機で「人柄が良い」という言い方をするけど、

そこをさらにロジックでブレイクダウンすると、

仕事に対する「スジ」が身につきそうだから志望しました、

という事なんだと思う。

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僕が通ってたSFC中高は、

今になって考えてみると、

教員が「人間としてのスジのよさ」を重視して教育してくれてた気がする。

あの時は、色々な人生を幸せにおくるコツを教えてもらった。


でも、慶應大学では、教員が生活や勉強方法までは見てくれるはずもなく、

そこから我流で伸びる事がStartした。

ゼミやPCPでも、

経済学の知識は身についたけど、

「スジのよさ」みたいな観点は忘れてたかもしれない。

そういう観点から、高め合うことができる人は、

ほとんどいなかったかもしれない。


そして、来年の4月から僕はFMPとして、

色々なExecutiveのお話を聞く機会が与えられて、

どんどん「スジの良い」仕事の仕方・生活の方法、

を学ぶ機会が与えられる。

とても幸せな事だと思う。


良くも悪くも、GE色に染まる覚悟ができたんだと思う。

スジの良い、伸びる人間になろう。

それが、僕にとっても、世の中にとってもプラスになる。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

『スジの良い、伸びる人間』、『誠実さ』どちらもすごくいい言葉で心に響いたよ^^

また俊揮くんといろいろ話したいな~☆

連絡待ってます♪