じゃあ、ルーカス批判って何だ?
経済学部でない自分がすぐに理解できるように説明するのは無理かな?
というメールをもらったので、
せっかくなので説明します。
実は、昨日の説明よりも、簡単です。笑
前回の説明では、
政策施行前と施行後で、
消費の行動パターンが一定だと仮定してました。
実際、ケインズが主流の時代の経済学では、
そういう仮定が、当然のものとして使われていました。
それに対して、
「政策によって、人々の行動パターンが変わんじゃないの?」
と言ったのがルーカスです。
1976年のこと。
ごもっともですね。笑
それ以後は、
「消費者が何で80%を消費するのか?」
というところが研究の対象になっています。
例えば、
将来の収入がどれくらいになりそうか、とか、
利子率はどれくらいか、とかを考慮した上で、
人々は、どれくらいを消費し、
どれくらいを貯蓄するかを決めています。
実際に政策を施行すると、
将来の収入に影響したり、
利子率に影響したりします。
簡単な例を出しましょう。
政策を実施する前の消費性向が0.8(乗数効果5)だとしましょう。
そこで、国が道路を建てようとしているとしましょう。
国が道路を建てるためにお金を借りると、
他の企業がお金を借りにくくなるので、
金利は上がります。
すると、貯蓄をする魅力度がアップするので、
人々は無駄な消費を一部貯蓄に回すので、
消費性向が下がります。(0.6になったとしましょう)
とすると、乗数効果は2.5になります。
こうして、期待された効果(5)よりも低い効果しか表れない事を(2.5)、
クラウディングアウトといいます。
ここまで分かれば、一昨日の投稿の内容は、
全て理解できるでしょう。
という訳で、解説でした。
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