2010年1月29日金曜日

乗数効果

昨日の書き込みに対応して、

経済学部ではない友達から、

「乗数効果って何?」

っていう質問が来ましたので、

わかりやすく答えようと思います。


まず、(財政政策の)乗数効果とは、

財政政策で1単位のお金を使った時に、

経済がよくなる度合いの事です。

10兆円の公共事業によって、

13兆円GDPが上がれば、

乗数効果は1.3という事です。

つまり、乗数が1.3となります。


さて、昨日話題になっていた(平均)消費性向というのは、

消費者が1単位の収入を得た時に、

どれだけそれを支出に回すか、

という度合いです。

100万円の収入があって、

80万円を消費して、

20万円を貯蓄に回したら、

消費性向は0.8です。


さて、昨日問題になっていた、

消費性向と乗数効果の関係について。

消費性向が0.8だったとして、

1兆円の道路を作る財政支出の経済効果を考えてみましょう。

まず、1兆円の支出を受け取る人たち(例えば建設業界)がいます。

その1兆円は、色々なところへ分配されます。
  • 給料として、従業員の手元への渡った分は、80%が消費されます。
  • 企業の利益は、株主等、消費者に還元され、その80%が消費されます。
  • セメント等材料費の購入に充てられた部分は、取引会社の手元へ行きます。(その一部は給料として家計へ、一部は利益として家計へ、残りは別の取引会社へ行きます。それも結局は家計へたどりつきます。家計が受け取った分は80%消費されます。)
という訳で、

80%に当たる、8000憶円が支出に回る訳です。

この二次的に支出された8000憶円が、社会をかけめぐり、

その80%に当たる6400憶円が三次的に支出され、

その80%に当たる5120憶円が四次的に支出され・・・

となる訳です。

結局どれくらい効果があるかというと、

1兆+1兆×0.8+1兆×0.8×0.8+・・・=5兆円

となる訳です。

つまり、乗数は5。

数学が分かる人、消費性向がcならば、

乗数は1/(1-c)です。

それだけ。


数学でいう「極限」の考え方を使うけど、

高校3年生くらいの学力があれば、余裕でしょ?

経済学の基礎の基礎です。

分かりましたか?

0 件のコメント: