2010年6月5日土曜日

Open Macroeconomics

大学の授業で、とても残念な事がおこった。

PCPOpen Economy Macroeconomicsの授業にて(講師:嘉治佐保子教授)。

二国間の解放経済を扱っていて、

Y=C(Y)+I(r)+G+T(Y,Y*,e)
Y*=C*(Y*)+I*(r*)+G*+T*(Y,Y*,e)
r=r*

というモデルを考えてきた時。

純輸出(ここではTradeのTを使ってます)について、

以下のような仮定を考えて議論が進んでいました。

dT/dY>0, dT/dY*>0, dT/de>0

dT*/dY>0, dT*/dY*>0, dT*/de<0>

そこで、二国間のモデルの場合は、

一国の純輸出がもう一国の純輸入になるので、

T+T*=0

が成立するため、
  • dT/dY>0とdT*/dY>0
  • dT/dY*>0とdT*/dY*>0
はそれぞれ両立しえないのではないか?という質問をしました。

すると、数分間議論した上で、
The two country model is artificial in the sense that it is like a closed economy model, but Dornbusch and we separate it into 2 countries because we want to discuss
  1. Whether the Mundel-Flemming Result holds
  2. Transmission of policy to the other country
If you push it to the logical extreme i.e. you ask it to be totally logically consistent, then you can miss out on seeing the basic mechanism 1. and 2.
と黒板に書く、という片づけられ方をしました。

という事は、

「使用するモデルに、論理的に整合的でない数式が含まれていても、面白い結果が得られれば構わない」

という事ですかね?

経済学が数学を利用する意味を完全に無視していて、

とても残念な発言だったな、と思っています。


ちなみに、家にある国際経済学のテキストをいくつか開いてみたところ、

NX(Y,e)とNX(Y*,e)や、

CA(eP*/P,Yd)とCA*(eP*/P,Yd*)

(Yd: Disposable Income)

という表記をする事によって、この問題を避けていました。

(一晩考えたら、同様の問題を抱えている事に気づきました。なので、この投稿の一部を変更しています(赤字部分)。どうして同じ問題に直面するかの詳細は、こちらの投稿をご覧ください。

ちなみに、自宅にあったのは以下の3冊。

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star国際マクロはともかく・・・
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3冊とも、2007年~2008年に出ている新しい本なので、

こちらの方が信頼できそうですね。



残念ながら、3冊とも入門書なので、

M-F Resultの導出程度で議論が終わっていて、

Fixed Exchange Rate: Two Country Model

というのはありませんでした。

そして、Rudiger Dornbuschは故人なので、

本人に問い合わせる事もできない・・・。

誰に聞けば良いんだろう?


ちなみに、DornbuschのOvershooting modelは、

とても面白いので、一度勉強する価値はありそう。


これは、大学1年生の時に本で読んだんだけど、

まぁ、再度勉強する価値はあったかな。

それにしても、Open MacroのInsightが得られるというよりかは、

ただの数理経済学っぽいのが残念。

Exchange Rate Regimesとか、

もっと専門的で、色々なトピックがありそうな話を聞きたいのになぁ~。


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