振り返ってみると、
小学生の頃は、ものすごい強い倫理観で行動してた僕は、
中学・高校と色々もまれて、
いつのまにか、倫理観よりも利害を重視していた。
その事に、数日前に気づかされました。
考え方が、
「自分が何をすると自分にとって得か」
となってしまっていましたが、
よく考えてみれば、正しい問いは、
「自分は何をすべきか」
なんですよね。
当たり前の事ができていれば、
自然と良くなる。
「雨が降れば傘を差す」のが成功するのは、
経営だけじゃないはずです。
松下幸之助の本とか、
その他もろもろの事件とかで、
本当に目が覚めました。
そして、こうなってしまっていた最大の理由は、
「経済学」なんじゃないかな、と思う。
経済学は個人合理性が重視される学問で、
社会的な利益に反していても、個人にとって合理的な行動は必ず起こる、
と考えます。
保険金殺人とか。
「モラルハザード」っていう言葉には、
倫理観がおかしくなってる、って意味があるけど、
実際の経済用語として使う時は、
インセンティブ設計の方ばっかりに目がいってしまって、
モラルが崩壊した側は責められない。
教科書を読む限り、
制度がそうさせたんだから、当たり前の結果でしょ、
という風潮すらある。
そういうところが、経済学を学ぶ事の弊害。
そこに最近、やっと気がつけた。
最近思うのは、
人生の幸せ=起こった事-期待していた事=予期しなかった事
だと思う。
普通の人間は頭が良いから、ある程度の事は予期できる。
でも、外部から持ち込まれる不確実性によって、
時にどん底に落とされ、
時に最高の幸せとなる。
その外部からの不確実性を恐れれば、
何も得られない。
そして、その不確実性の根本は、
他の主体の介入、
つまり、「自分以外の人との関わり」から生まれる。
まぁ、そういう事ですかね?
ここ数ヶ月、ピアノに向かって同じ曲を弾いるんだけど、
PCP代表であたふたしてた二ヶ月前と、
人脈を利用する事を考えていた一ヶ月前、
論理より倫理が大事だと気づいた今とで、
だいぶ違った曲になりました。
音楽は素直だな。
素直が一番。
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