2009年8月1日土曜日

正直な

今日は、久しぶりにピアノに触れました。

時間があまりなかったんだけど、

Chopin Nocturne Op.9 No.2

を弾いてみました。

簡単で単純な曲だけど、

その分、

演奏者の弾き方によって、

かなり性格が変わる曲。

ピアノの前に座って、目をつぶったら、

自然と指が動いて、

ふわ~っと音楽が動き始め、

自分の内側から色々な感情が流れ出し、

4分の曲はあっという間に終わりました。

この感覚は、相当に久しぶり。


その場に居合わせた母親から一言、

「あなた最近、何かあったでしょ?

何か大きな事が一区切りしたんじゃない?」

言葉や、行動は簡単にウソをつくけど、

音楽は正直だな、と思いました。笑



そのChopinの曲について、違う演奏家による数種類の演奏を、Youtubeよりお楽しみください。

それぞれ個性があって、どれも素敵。

好みの問題もあるけどね。













小学生の頃はJuilliardに行くとかいってた時期もあったし、

コンテストで入賞した時なんかは、

自分でも自分に素質があると思ってたけど、

今思うと、ピアニストにならなくてよかった。

僕は気分屋だから、プロには向いてない。

彼らは、自分の感情と無関係に、

ステージ上で良い演奏をしなければならいからね。

僕の音楽には、自分の感情が乗り移ってて、

周りの人たちと喜びや悲しみを共有する、

コミュニケーションのツールになってる。

だから、「音楽が上手い」の質が違う。

ピアニストにはテクニックでは勝てない。

今の気分と正反対の曲を演奏したら、全く勝てない。

でも、ふと弾きたくなった曲が出た時の演奏の質は、

負けないでいたいな。

多くの人を動かす力がなくても、

自分の身近な人に与える影響なら負けない。

そんなレベルで、趣味としてピアノが続けていけたら良いな。

そんな事を考えてしまいました。

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