今日は、PCP関連の会議が10時~19時過ぎまでありました。
簡単に言うと、
「授業が簡単過ぎる(=日吉レベル)だから、もっとレベルを上げて欲しい。」
と学生の何人かの意見を聞いたところから始まって、アンケートを取り、各教授とミーティングをやってたんです。
この作業を通じて分かったのは、
「PCPっていうのは、経済学を基礎からやる場所だから、このレベルで良いよね。」
「PCPは経済学部のカリキュラムだから、日吉レベルじゃだめだよね。」
という対立する意見が存在する事になり、教授陣に聞いてみた結果、
「PCPは他学部生もいるし、レベルを埋め合わせるために、初歩の初歩からやるべきだ。」
「PCPはプロフェッショナルなんだから、どんどん上を目指すべきだ。」
と、意見が統一されていなく、一番偉い人に聞いてみると、
「慶應では、教授が別の教授の授業の文句を言ってはいけない。」
という暗黙のコンセンサスがあるから、他の先生に文句は言えない、という事。
これ以上、進みようがありません・・・。苦笑
色々な人たちを最大限に揺さぶってきて分かった事は、
「PCPとは何をする場所なのか?」
というコンセンサスが作る事ができないほど多様である事、です。
アローの不完全性定理とかが分かる人は、
「独裁体制を許さない多様な主体が集まる場で、民主制の下で社会的厚生関数を作り出す事ができない」
と言えば分かるよね。
大学側は、リスボン条約を可決できないEUと同じで、PCPを明確に定義ができないような状況なんです。
という訳で、PCPを変えようと一ヶ月間力強く模索し続けてきた僕の冒険は、ここで終了します。
PCPが曖昧なのが問題なのか、そもそも慶應が曖昧だからPCPが曖昧なのか・・・。
分からないから、「曖昧な慶應のPCP」というタイトルにしてみました。
どうやら、嘉治さんと話し合った結果、一番良いのがこんなモデルのようです。
Max u_self(x) s.t. u_others(x)=u_inf
どう考えても、「組織をまとめる」とかではないけど、これはこれで妥協案なのかも。
という訳で、これからは、こういう「PCPパッシング」のような感じの姿勢で行こうと思います。
特に政治的な意図はなく、上の数式の通りです。
まぁ、今回の一連の騒動を収めたら、だけどね。
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2011年1月13日追記(留学先のケルンより)
最近、この投稿へのアクセスが多いので、ちょっと書こうかと。
PCPの教授内でコンセンサスが取れてないのは事実で、
僕の時は、正直3年春の基礎は簡単過ぎてつまらなかったです。
ただし、2011春に、マクロの先生に聞いたところ、
Feedbackが一部反映されていて、
例えば、実際に経済学者が書いた論文を読んで
理論がどう現実と対応してるのかを見てみる、
といった事が行われてるみたいです。
2009に比べて改善。
ミクロは先生ごと変わり、
2010は2009と比べてかなり難しくなったんだとか。
でも、これらは年によるみたいです。
とはいえ、少し自分の成果かな、とは思ってます。
ちなみに、PCPの活動の様子がなかなか公式ベースでは伝わなかったりしてるので、
慶應の入学案内に僕が紹介された記事のリンクをここに貼っておこうと思います。
このブログの他の投稿にも、色々書かれてたりします。
まぁ、PCPの広報のサイトではないので、僕の独断と偏見がかなり混ざってますが、
PCPを検討してる日吉の後輩達の参考になれば、と思って少しだけリンクを貼りました。
とはいえ、PCPは上下関係があまり無く、
代によって雰囲気ががらりと変わるのも特徴だと思うので、
その辺りも頭の片隅にいれつつ見てください。
それでは。
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2012年6月24日追記(社会人2年目になり)
この投稿へのアクセスが未だに多い事に、とても驚いています。
GEという外資系企業に入った身としてPCPを振り返ると、
「英語のFormalなメールの書き方が肌感覚で学べた事」
が一番大きかったように思えます。
会社内で偉い人へのメールを書く時も、
5分くらいあれば、それなりの文体で書けるようになったのは、
間違いなくPCP内のやり取りが全て英語だったからだと思います。
いくらTOEFLの点が良くても、
こういうメールの言葉遣いを悩んで30分もかけてたんじゃ、
仕事なんか全然進まないですから。笑
あとは、英語で議論するための英語力がついた事。
PCPは大半が帰国生だと思います(最近は違う、とも聞いています)が、
帰国生はスラングや日常会話ができても、
フォーマルな議論のための英語は案外できません。(僕はそうでした)
授業中に積極的に発言した結果が、
今の英語力なんだな、って思います。
あとは、PCPで出会った人たちは一生の仲間だな、って思います。
卒業して「さよならー」、とはならない仲間がたくさんできました。
これは、まだ学生には分からないと思うけど、
社会人の人脈は、自社の人に偏りがちです。
PCPは自分と違う人とNetworkするいい場だったな、
と今、振り返って思います。
もっと色んな人と繋がっておけば良かった、と後悔すらしてるくらい。
この投稿へのアクセスが未だに多い事に、とても驚いています。
GEという外資系企業に入った身としてPCPを振り返ると、
「英語のFormalなメールの書き方が肌感覚で学べた事」
が一番大きかったように思えます。
会社内で偉い人へのメールを書く時も、
5分くらいあれば、それなりの文体で書けるようになったのは、
間違いなくPCP内のやり取りが全て英語だったからだと思います。
いくらTOEFLの点が良くても、
こういうメールの言葉遣いを悩んで30分もかけてたんじゃ、
仕事なんか全然進まないですから。笑
あとは、英語で議論するための英語力がついた事。
PCPは大半が帰国生だと思います(最近は違う、とも聞いています)が、
帰国生はスラングや日常会話ができても、
フォーマルな議論のための英語は案外できません。(僕はそうでした)
授業中に積極的に発言した結果が、
今の英語力なんだな、って思います。
あとは、PCPで出会った人たちは一生の仲間だな、って思います。
卒業して「さよならー」、とはならない仲間がたくさんできました。
これは、まだ学生には分からないと思うけど、
社会人の人脈は、自社の人に偏りがちです。
PCPは自分と違う人とNetworkするいい場だったな、
と今、振り返って思います。
もっと色んな人と繋がっておけば良かった、と後悔すらしてるくらい。
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