今日はEU Studies Institute のオープニングセレモニーに参加しました。
ゼミの先生から誘っていただいて、
シンポジウムとレセプションに出席してきました。
『日本でEUを研究する目的は』という講演を聴いて感じたのは、
EUというのは政治を行うための団体であって、
研究目的はやはり、自国の利益のため、という事。
欧州議会を見学した時に、
チェコの日本・EU関係が専門の議員の話を聞く機会があったのですが、
「日本とEUの関係は、今後どのようになるのが望ましいか」
と聞いてみたところ、
日本は優れた環境技術を持っているから、EUの経済に貢献できる、とか、
結局は、EUのために日本をどう活かせるか、という視点で、
戦略的な互恵関係の構築、のような感じ。
今日は、日本がなぜEUを研究するべきかという話を聞いたのですが、
日本の政策に示唆を与える可能性がある、
日本企業がEUに進出した場合などにあたって、法的な要件を理解するため、
というように、日本の政治・経済のためにどうEU研究が活きるか、という視点。
欧州委員会が金銭面でサポートしてEUSIがスタートしたとの事ですが、
結局は、EUのためにこの研究機関がどのようなリターンを生んでくれるか、
という期待に行き着くのだろうな~、と思いました。
ゼミの教授は、
日本のバブル崩壊の経験がサブプライム危機に直面する欧州経済に与える示唆
という、分かりやすいリターンを生む研究テーマに取り掛かっているそうです。
知れば知るほど、世の中は理想とはかけ離れていて、
国同士の利益のぶつかりあいが生じてる。
その中で微妙な関係を保って、世の中が動いている。
政治とはそういう物、って言われると当たり前なんだけど、
経済に漬かってきた自分から見ると、結構びっくり。
な~んて、結構暗いトーンで書いていますが、
結構凄い人から色々と話を聞く事ができて、
あと、上智からわざわざ友人が来てくれたりして、
それから、ゼミに興味を示してくれた一年生もいたりして、
色々と実りある一日でした。
ちなみに、聞かれたので正直に答えますと、
今日の赤ワインは、
・涙が強く現れる+果実味が広がる感じ⇒おそらくグルナッシュが主体で
・経験した事の無いような余韻⇒珍しい形で2・3種のブレンド
・甘みが強い+渋みが弱い⇒温暖な気候
・レセプション用に何本ものボトルが用意されていた⇒そこまで高級品ではない
白はじっくり飲んでないけど、
・赤白両方が揃っている⇒赤と同じブランドの可能性が高い
・調和が取れた味わいで、葡萄の特徴が出てこない⇒複数種のブレンド
という辺りから、Côtes du Rhôneだったと考えられます。
ローヌの赤は、ルーサンヌ・マルサンヌ・ヴィオニエといった、
白葡萄のブレンドが許可されてるから。
それにしても、レセプションでライト~ミディアムボディの赤ワインが出てくるのは珍しかった。
ボルドーのフルボディが登場するのが普通なんだけどね。
もしかしたら主催者の中に、ボルドー嫌いがいたのでしょうか?
と無駄に考えてみる。笑笑
それにしても、久しぶりにEUの話題を聞けて良かった。
ああいう講演会は、いつもの授業とは違う緊張感があって良い。
Sciences-Poに行った時や、コミッションを見学した時の事を思い出しながら、聞いていました。